アイロムG、コロナワクチン開発がAMED事業に採択 株価はストップ高
・日中両国でコロナワクチンを開発
・結核菌ワクチン技術でも注目
21日前場の東京株式市場で治験支援大手のアイロムグループ<2372>がストップ高。子会社が手掛ける新型コロナウイルスワクチン開発が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業に採択されたことが買い材料になっている。
アイロムは400円(21.12%)ストップ高の2294円まで買い進まれ、午前10時50分現在も同水準で買い気配となっている。値上がり率は東証全市場で4位、1部で2位。
アイロムは20日の取引終了後に発表したリリースで、AMEDが公募する「令和2年度 創薬支援推進事業・新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発」に、全額出資子会社IDファーマのコロナワクチン開発が研究開発課題として採択されたと明らかにした。
これにより、IDファーマはコロナワクチン開発において、AMEDから研究費の交付を受けることが可能になる。
IDファーマは、国立感染症研究所、および中国の復旦大学附属上海公衆衛生臨床センターのそれぞれと新型コロナワクチンの研究開発を共同で行っている。
AMEDに採択された研究開発課題は日中両国での開発を対象にしており、ともに研究費の交付対象になる。
結核菌のワクチン技術
アイロムの株価は今月8日に2542円まで上昇し、年初来高値を更新した。きっかけは、前述の感染研とのワクチン開発について研究開発を進めるために必要な文部科学省への第2種使用等拡散防止措置確認申請を行ったとの1日の発表だった。
その後、いったん1717円まで後退したが、15日に再び上昇に転じている。IDファーマが中国の江蘇瑞科生物技術と締結した結核菌の遺伝子ワクチン技術のライセンス契約について、開発・販売の許諾地域を全世界に変更したと発表したことが好感された。当初の予定では中国限定だった。
IDファーマは契約一時金や開発進捗に応じたマイルストーンを受領するが、金額は非開示とした。
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