ソフトバンクG出資のウィーワーク、IPO申請 1~6月は巨額赤字
・1~6月最終損益は6億8967万ドルの赤字
・ソフトバンクGが100億ドル超出資
米シェアオフィス大手「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーは14日、米国株式市場への上場に向けた目論見書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。目論見書のなかで開示した19年1~6月の最終損益は6億8967万ドルの赤字だった。
ウィーカンパニーに対しては、ソフトバンクグループが傘下「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて累計100億ドル以上を出資している。
ソフトバンクグループが同様に出資するライドシェア最大手の米ウーバーテクノロジーズ<UBER>は収益化の道筋が見えておらず、現在の株価は公開価格を大きく下回る。金融市場が不安定化し、市場が選別色を強めるなか、ウィーカンパニーも赤字上場となる。同社は黒字化のめどは示していない。
ウィーカンパニーの1~6月の売上高は前年同期と比べ約2倍の15億3542万ドルだった。
18年1~12月期は最終損益が16億1079万ドルの赤字。売上高は18億2175万ドルだった。
30億~40億ドルの調達検討か
米メディアの報道によると、ウィーカンパニーは上場で30億~40億ドルの調達を検討している。早ければ19年9月の上場を目指し、投資家向けロードショーをレーバーデー明けの同月第1週に実施する可能性がある。
今年1月の資金調達ラウンドでのウィーカンパニーの企業価値はおよそ470億ドルだった。
今年のこれまでのIPOとしてはウーバーが最大の約81億ドルを調達している。
SECへの届け出に上場先は明記されていない。同社株の銘柄コードは「WE」を予定している。
ニューヨークに本拠を置くウィーワークは、18年2月に日本に進出。現在、29カ国111都市で528のシェアオフィスを展開している。
15日の東京株式市場でソフトバンクグループ<9984>は反落。午前10時21分現在、前日比117円(2.36%)安の4847円で推移している。
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