米ウィーワークにIPO延期要請との報道、ソフトバンクG株反発
・投資家評価の低調理由に
・ソフトバンクG株、一時4.3%高
10日前場の東京株式市場でソフトバンクグループ<9984>が反発。米シェアオフィス大手「ウィーワーク」の運営会社に対し、新規株式公開(IPO)の延期を要請しているとの報道が材料になっている。
午前10時57分現在、前日比99円(2.14%)高の4728円で推移している。一時、4.32%高の4829円まで買われた。
ソフトバンクグループの株価は前週末以降、ウィーカンパニーの評価額引き下げの動きを嫌気して下落していた。9日は一時、2週間ぶりの安値となる4578円まで売られた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は10日朝、ソフトバンクグループがウィーワークの運営会社であるウィーカンパニーに対し、計画しているIPOを延期するよう要請していると伝えた。IPOの条件設定にあたり、投資家の評価が低調ことが理由という。
ウィーカンパニーは早ければ9月中の米株式市場への上場が見込まれている。
評価額巡る動き
複数の米メディアは5日、ウィーカンパニーがIPOでの評価額を引き下げ、200億ドル(約2兆1400億円)~300億ドル程度とすることを検討していると報じた。
さらに8日には評価額を一段と引き下げ、200億ドル未満と見積もる可能性があることが伝えられた。
直近の資金調達ラウンドにおけるウィーカンパニーの推定企業価値は470億ドルだった。評価額が200億ドル未満ならその半分以下となる。
ソフトバンクグループはウィーカンパニーの筆頭株主。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて累計100億ドル以上を出資している。
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