新型肺炎株―トランスGがストップ高、子会社が検査受託開始 アンジェスは連騰
・北海道優先にPCR検査受託
・タカラバイオは反落
6日の株式市場でバイオベンチャー関連銘柄に注目が集まった。マザーズ上場のトランスジェニック<2342>は子会社が新型コロナウイルス検査の受託を開始したと発表したことが材料視されストップ高となった。アンジェス<4563>は連日のストップ高となった。
トランスジェニックの終値は前日比80円(26.4%)高の383円。値上がり率は東証全市場で2位、マザーズでトップ。
正午頃に子会社ジェネティックラボが新型コロナウイルスの臨床検査(PCR検査)の受託を開始すると発表した。ウイルスの感染力や迅速な検査の重要性を踏まえ、感染者数が多いとされる北海道内の検体を優先して受託する予定という。
また、受託開始後は状況に応じ、検査能力の増強に努めるという。
アンジェスのワクチン開発
アンジェス<4563>は前日、新型コロナウイルスへの感染を防ぐワクチンの開発に着手したと発表したことで注目を集めた。
アンジェスの終値は前日比100円(19.72%)高の607円。値上がり率は東証全市場で4位、マザーズで2位。
アンジェスと大阪大学は保有するDNAプラスミド製品の開発実績を生かし、新型コロナウイルスのワクチン開発に取り掛かる。
不活化ウイルスをワクチンとする方法(弱毒化ワクチン)や遺伝子組換えウイルスタンパク質をワクチンとする方法に比べ、安全かつより短期間で製造プロセスを確立することが可能。動物で試験などを行い、早ければ半年以内に臨床試験に進みたいという。
一方、アンジェスが開発するワクチンを製造するタカラバイオ<4974>は反落した。終値は18円(0.84%)安の2119円。
タカラバイオは終盤に利益確定の売りに押され、マイナス圏に沈んだ。出来高は1100万株近くまで膨らんだ。
アゼアスが再浮上
2部上場で化学防護服を取り扱うアゼアス<3161>は大幅に反発。米工業用品・事務用品のスリーエム(3M)が防護マスクなどを増産すると伝わったことをきっかけに買い注文が増えた。
アゼアスの終値は97円(9.54%)高の1114円。一時、20.65%高の1227円まで買われた。
アゼアスは新型肺炎関連銘柄として今年に入り一早く買われた。注目を集める前は600円台にあったが、1月31日に1995円の年初来高値を付けた。しかし、その後調整に転じ、昨日はピークの半値以下の990円まで下げていた。
海外メディアが6日付で3Mが防護マスクのN95マスクやその他の呼吸用保護具を増産していると伝え、アゼアスに連想買いが入った。
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