ソフトバンクGが6日ぶり反発、出資先「TikTok」に上場報道
・バイトダンス、20年1~3月期に上場か
・企業価値8兆円超、世界最大の「ユニコーン」
29日後場の東京株式市場でソフトバンクグループ<9984>が6営業日ぶりに反発。動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が2020年の香港市場での新規株式公開(IPO)を検討しているとの外資系メディアの報道に反応したもよう。
午後2時16分現在、前日比96円(2.4%)高の4092円で推移している。一時、3.1%高の4120円まで買われた。
ソフトバンクGは傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)を通じてバイトダンスに出資しており、収益への貢献を期待した買いがみられる。
米シェアオフィス大手ウィーワークを運営するウィーカンパニー企業価値が今年1月の資金調達の時点から数カ月で80%超減少するなど、ソフトバンクGの一部出資先の評価が低迷しており、バイトダンスの上場への期待は大きい。
米で高まるTikTokへの懸念
英フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は29日朝、バイトダンスが20年1~3月期に香港でのIPOを計画していると伝えた。
米国のシューマー米上院民主党院内総務が23日、TikTokについて、国家の安全保障上の脅威となる可能性を巡って調査するようマグワイア国家情報長官代行に書簡で要請しており、こうしたことが上場先としてニューヨークではなく香港を選択した背景にあるとみられている。
シューマー氏は、バイトダンスによるユーザーデータの収集や中国政府によるサイト閲覧の可能性を懸念すべき点として指摘した。
またルビオ米上院議員も9日、バイトダンスが過去に同業を買収した案件の見直しを求め、対米外国投資委員会(CFIUS)に調査を求めている。
巨大ユニコーン
バイトダンスはソフトバンクGなどから出資を受け、直近の資金調達では企業価値が750億ドル(約8兆1700億円)と評価された。非上場で企業価値10億ドルを上回る「ユニコーン」としては世界最大。
同社はTikTokのほかにニュースアプリの「今日頭条(Toutiao)」も運営している。
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