ポンド、急伸後じり安 テクニカル要因で
・「合意なき離脱」巡る警戒和らぐ
・対円で2週間ぶりに130円台
23日の外国為替市場でポンドが対ドルで22日の高値から下げている。急伸した後、主要なテクニカル水準で頭打ちになると、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて様子見姿勢が強まるなか、じり安となっている。
ドイツのメルケル首相が22日、英国の欧州連合(EU)離脱の焦点であるアイルランド国境問題について、離脱期限の10月末までに解決策を見いだすことは可能と発言。「合意なき離脱」を巡る警戒が和らぎ、同日の欧州市場でポンドが急速に買い戻された。
ポンドは対ドルでそれまでの1.21ドル台前半から短い時間で1.2270ドル付近まで上昇。ほぼ3週間ぶりの高値を付けた。
しかし、最近のポンド・ドル相場のテクニカル分析でしばしば用いられる4時間足の200日移動平均線、および6月25日の高値から2カ月間有効に機能しているトレンドラインが交錯するこの水準で上伸は阻まれ、その後は1.2250ドル付近での小刻みな動きに終始した。アジア市場では朝方に1.2250ドルを割り込み、1.2220ドル付近までじりじりと下落した。
欧州市場でポンドは対円でも上昇。130円台後半まで買われ、約2週間ぶりに130円台を付けた。その後、130円台前半の狭いレンジでの取引が続いている。
22日から開催されている米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、パウエル議長は日本時間23日午後11時から今年のテーマ「金融政策の課題」について講演を行う。
GBP/USD 4時間足チャート (出所: IG証券)
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