金相場が上昇、新型肺炎感染の急増で安全への逃避買い
・中国本土の感染者、6万人に迫る
・上海株、8営業日ぶりに反落
13日の金相場は上昇。中国・湖北省が新型コロナウイルスによる肺炎での死者が1300人を突破したと発表。中国株の下落やドル安を背景に安全資産の金が買われた。
ニューヨーク金先物相場は時間外取引で上値を伸ばす展開。12日の通常取引では新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から、米株主要3指数が最高値を更新する一方、金は方向性に乏しい展開だった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月限は通常取引を前日比1.5ドル(0.1%)高の1トロイオンス=1571.6ドルで終えている。
時間外取引では中国での新型肺炎の感染者の拡大が伝わり、金を買う動きが強まった。4月限は日本時間13日夕方までに3日ぶりの高値となる1578.9ドルまで上昇。13日の東京商品取引所でも金先物は反発して終えている。
中国・湖北省政府は新型コロナウイルスによる肺炎について、13日同午前1時時点で1310人の死亡が確認されたと発表した。前日より242人増加した。また、感染者は前日より1万4840人増加して4万8206人となった。これまで含めていなかった臨床診断に基づく患者数を加えたため、死者と感染者が急増したという。
中国本土の死者は1360人を超え、感染者は6万人に迫る。
13日の上海総合指数は8営業日ぶりに反落。前日比20.83ポイント(0.71%)安の2906.07ポイントで終了した。
13日の外国為替市場ではリスク回避の円買いが強まった。海外市場で一時110円台を試したドル・円は109円台後半で弱含みとなった。
NY金4月限 5分足チャート (出所: IG証券)
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