ユニゾHD株が反落、一時16年6月以来の高値
・株価がTOB価格上回る
・一部投資顧問が大量保有
21日の東京株式市場で不動産会社のユニゾホールディングス(HD)<3258>が反落した。一時、2016年6月以来約3年2カ月ぶりの高値を付ける場面があったが、後半は利益確定の売りに押された。
終値は前日比30円(0.7%)安の4275円。
株価は20日に3年2カ月ぶりの高値となる4325円まで上昇したが、この日は寄り付きからこの水準を上回り、一時、前日比4.3%高の4490円まで上値を追った。TOB(株式公開買い付け)価格引き上げへの期待が株価上昇の背景にあるもよう。
ユニゾHDは16日、ソフトバンクグループ<9984>傘下の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループのサッポロ合同会社が1株4000円で行うTOBへの賛同を表明し、株主に応募を呼び掛けた。
これに先立ち、旅行大手エイチ・アイ・エス<9603>から1株3100円での敵対的TOBを受けており、いわゆる「ホワイトナイト(白馬の騎士)」が登場する構図になった。
一方、株価は16日以降、4000円を上回る水準で推移。保有する不動産やホテルの含み益を加味して考慮するとユニゾは割安で、HISもサッポロもTOB価格を引き上げる余地があるとみた投資家が買いを入れているもよう。
HISのTOB期間は23日まで。サッポロは19日から10月1日までの予定で、買い付け予定数は上限を全株、下限を発行済み株式の66.7%としている。
こうしたなか、投資顧問会社いちごアセットマネジメントがユニゾHD株を5.56%保有していることが判明。また、米投資会社エリオット・マネジメントも9.90%保有していることが明らかになっている。
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