ユニゾHD株をいちごアセット買い増し 保有比率6.64%に
・株価変わらず
・HISのTOB期間23日まで
独立系投資顧問会社のいちごアセットマネジメント・インターナショナルが、ユニゾホールディングス<3258>株の保有比率を共同保有分も含め5.56%から6.64%に引き上げたことが明らかになった。22日受付で関東財務局に変更報告書を提出した。
米投資会社エリオット・マネジメントもユニゾHD株9.90%保有していることがすでに明らかになっている。
ユニゾHDを巡り、ソフトバンクグループ<9984>傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループのサッポロ合同会社が1株4000円でTOB(株式公開買い付け)を実施している。ユニゾHDはTOBに賛同し、株主に応募を呼び掛けている。
TOB期間は19日から10月1日までの予定で、買い付け予定数は上限を全株、下限を発行済み株式の66.7%としている。
一方、旅行大手エイチ・アイ・エス<9603>もこれに先立ち、ユニゾHDに1株3100円でのTOBを仕掛けていた。これに対し、ユニゾHDは取締役会として反対の意見表明をしている。
HISのTOB期間は23日までの予定。発行済み株式の40%に相当する1375万株が上限となる。
22日の東京株式市場でユニゾHDは前日比変わらずの4275円で終了した。前日は2016年6月以来約3年2カ月ぶりの高値4325円を付けていた。
株価は16日以降、サッポロのTOB価格である4000円を上回る状態が続いている。保有する不動産やホテルの含み益を加味して考慮するとユニゾは割安で、HISもサッポロもTOB価格を引き上げる余地があるとみる投資家が下落場面で買いを入れているもよう。
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