ユニゾHD株買い増し保有比率9.90%に「物言う株主」エリオット
・連日の追加取得
・保有目的に「重要提案行為など行う可能性」
米投資会社エリオット・マネジメントが不動産会社ユニゾホールディングス(HD)<3258>株式の保有比率を共同保有分も含め8.79%から9.90%に引き上げたことが明らかになった。14日受付で関東財務局に変更報告書を提出した。
株券等保有割合の1%以上の増加が報告書の提出理由。報告義務発生日は13日で、市場内でユニゾHD株を取得した。
エリオットは保有目的を「投資」としつつ、「状況に応じ、建設的な対話(エンゲージメント)や助言、重要提案行為などを行う可能性もある」としている。同社は「物言う株主(アクティビスト)」として知られる。
エリオットは6日に大量保有報告書を提出し、5日時点で共同保有者とともにユニゾHD株5.51%を保有していることを明らかにし、これ以降も段階的に保有比率を引き上げてきた。13日には8.79%への引き上げを報告したばかりだった。
HISがユニゾHDにTOB
ユニゾHDを巡っては筆頭株主の旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>が7月、TOB(株式公開買い付け)を実施している。
ユニゾHDの取締役会は8月6日、TOBへの反対の意見を表明し、HISのTOBは敵対的買収へと発展した。
13日に約3年ぶりの高値3755円まで上昇したユニゾHD株は反落。前日比55円(1.48%)安の3665円で引けた。
一方、HISは小幅に続落。香港でのデモ激化で香港国際空港の発着便に影響が及ぶなか、一時、1.24%安の2392円まで下落し、2013年8月以来の6年ぶりの安値を付けた。終値は1円(0.04%)安の2421円。
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