ユニゾがTOBに対抗、ソフトバンクG系と連携との報道 売買一時停止
・ユニゾHD株の売買一時停止
・ホワイトナイト獲得か
不動産会社ユニゾホールディングス(HD)<3258>が、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)<9603>から受けている敵対的TOB(株式公開買い付け)への対抗策として、ソフトバンクグループ<9984>傘下の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループと組むことを検討しているという。
日本経済新聞(電子版)が16日8時30分に伝えた。これを受け、東証は8時45分、ユニゾHD株を売買を一時停止とした。
報道によれば、ユニゾHDは友好的な第三者であるホワイトナイト(白馬の騎士)としてフォートレスの協力を得るもよう。週明けにもフォートレスがTOBを開始するとみられる。
HISが提案している1株3100円を上回る条件でTOBを実施するとみられ、全株取得で非公開化を目指すという。
ユニゾHD株の15日終値は前日比65円安の3600円。13日に約3年ぶりの高値3755円まで上昇した。
ソフトバンクグループ株は午前9時25分現在、35円(0.71%)安の4917円で推移している。
物言う株主
ユニゾHDを巡っては、米投資会社エリオット・マネジメントが株式の保有比率を共同保有分も含め8.79%から9.90%に引き上げたことが14日明らかになった。
同社は「物言う株主(アクティビスト)」として知られており、当局に提出した変更報告書に「状況に応じ、建設的な対話(エンゲージメント)や助言、重要提案行為などを行う可能性もある」と記している。
エリオットは6日、ユニゾHD株5.51%を保有していることを明らかにし、これ以降段階的に保有比率を引き上げてきた。
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