バリュー株シフト ワクチン実用化のめどつけば本格化へ─調査
米株式市場でハイテク株が売られる一方、業績が景気動向に左右されやすいバリュー株が上昇している。新型コロナワクチンの実用化にめどがつけば、グロース株からバリュー株へのシフトが本格化する可能性がある。
米株式市場でハイテク株が売られる一方、業績が景気動向に左右されやすいバリュー株が上昇している。新型コロナウイルス向けワクチンの実用化にめどがつけば、グロース株からバリュー株へのシフトが本格化する可能性がある。
ラッセル1000バリュー株指数は9日に一時2028.89まで上昇し、過去最高値を付けた。一方、ナスダック総合指数は9日からの2日間で2.87%下落した。
米製薬大手ファイザー<PFE>が9日、開発中の新型コロナウイルス向けワクチンの治験で有効性が90%を超えたとの暫定結果を発表したことで、経済活動が再開し、景気が回復するとの期待が高まった。
独立系調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのリサーチ部門責任者、トーマス・リー氏は10日付のリポートで、コロナの終えんに向けた工程表の存在を投資家が確信した時点で、バリュー株への激しいシフトが起きることが予想されるとし、週明けの株価の動きはバリュー株への持続的なシフトに向けた小さな一歩であったと述べた。
同氏は、バリュー株の動きには過去数カ月間に多くのフェイントがみられたため、今回の上昇に対する見方は割れていると指摘。その上で、新型コロナについては予測が不可能であり、バリュー株へのシフトが本格化するタイミングを言い当てるのは難しいが、コロナワクチンの治験で前向きな暫定結果が得られたことで、2021年は上昇の可能性がより高くなったとの見方を示した。
ファンドストラットのテクニカル・ストラテジストのロバート・スライマー氏は、最近の株価上昇を受け、目先は下げる可能性があるとしたが、その場合でも幅は浅く、期間は短いだろうと予想。株式、とりわけ景気循環株へのエクスポージャーの維持を奨励するとした。
その上で、S&P500種株価指数の9月から現在までの取引レンジを単純に倍増すれば、21年1~3月期に4000へと上昇することが見込まれると述べた。
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