アップル、iPhoneの150ドル値上げ免れる 米中合意で
・米中合意近いとトランプ氏が投稿
・国内アップル関連株が大幅高
トランプ米大統領が12日、中国との貿易交渉を巡り、大きな合意が「非常に」近いとツイッターに投稿。アップルの主力のスマートフォン「iPhone」は、クリスマス商戦最中の1台150ドルの追加関税の賦課を免れそうだ。これを受け、13日の東京株式市場ではアップル関連株が買われている。
米国は制裁関税「第4弾」として、15日に中国からの輸入品約1600億ドル(約17兆円)分に15%の関税を上乗せする予定でいる。これにはスマホや玩具などの消費財が含まれる。
米メディアによると、米国は第4弾の発動中止とともに、計3600億ドル(約39兆円)分の発動済み追加関税のうち最大50%削減することを中国に提案している。中国が米農産品の輸入拡大を確約するのが条件という。
トランプ氏による上述の投稿の後、投資家にリサーチノートを送付したウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「従来のiPhoneの販売価格を維持すれば、アップルの来年の1株利益は約4%減少する可能性がある。一方、関税上乗せに伴い価格を引き上げれば、来年のiPhoneの需要は6~8%減少する可能性がある」との見方を示した。
同氏は「この貿易戦争で休戦が実現しなければ、アップルが失うものは他のどの企業よりも大きなものになる」とし、「トランプ氏はアップルにクリスマス・プレゼントを送った」と述べた。
12日の米株市場でアップル<AAPL>は前日比0.69ドル(0.25%)高の271.46ドルで引けた。その後の時間外では通常取引終値を1.50ドル(0.55%)上回る272.96ドルで取引を終えている。
村田製作所が年初来高値
国内の代表的なアップル銘柄の村田製作所<6981>は午前11時5分現在、前日比143円(2.17%)高の6725円で取引されている。朝方、3.05%高の6783円まで買われ、年初来高値を更新した。
TDK<6762>は460円(3.78%)高の1万2630円。一時、4.27%高の1万2690円まで上昇し、年初来高値を付けた。
アルプスアルパイン<6770>は41円(1.59%)高の2619円。一時、2.17%高の2634円まで買われ、同様に年初来高値を更新している。
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