ブロードコム、iPhone発売遅延の影響に注目 5~7月期決算
米半導体大手ブロードコムが米国時間3日夕に5~7月期決算を発表する。顧客の米アップルが新型「iPhone」の発売について数週間遅延すると明らかにしており、ブロードコムの売上高への影響が注目される。
米半導体大手ブロードコム<AVGO>が米国時間3日夕に2020年5~7月期決算を発表する。顧客の米アップルが新型「iPhone」の発売について通常よりも数週間遅延すると明らかにしており、ブロードコムの売上高への影響が注目される。
ブロードコムは6月発表の業績ガイダンスで5~7月期の売上高を57億5000万ドルの上下1億5000万ドルのレンジとした。これはアナリスト予想よりも控え目な水準。
その上で、5~7月期はクラウドコンピューティングやテレコム、エンタープライズ顧客からの需要の急増を反映するものの、サプライチェーンにおける制約やワイヤレス領域で想定される大規模なリセットがこれを相殺するとの見方を示した。
同社によると、5~7月期はテレワーク・ブームにより引き起こされた余剰トラフィックの対処に向けて能力増強を図る大手クラウドコンピューティング・プロバイダーが機器の購入を増やしており、データセンター向け半導体の受注は強い。
ブロードコムはその一方で、北米の大手スマートフォン顧客が製品サイクルの遅延に直面しているとし、5~7月期に通常みられるワイヤレス関連の受注の改善が8~10月期へと後ろ倒しになると示唆した。
これより後、アップルのルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、新型iPhoneを通常より数週間遅く投入する計画だと明らかにしている。
グーグルのAI向けプロセッサで協力か
また、これとは別にグーグルのAI向けプロセッサ、テンソルプロセッシングユニット(TPU)の第4世代について、ブロードコムが設計と製造で協力した可能性があるとJPモルガンが8月に指摘したことが伝えられている。
BMOキャピタル・マーケッツは8月末にブロードコムの目標株価を350ドルから400ドルに引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」で据え置いた。
これより前、エバーコアISIはブロードコムの投資判断を「インライン」(中立)から「アウトパフォーム」に引き上げている。目標株価は380ドル。
1日の米株市場でブロードコムは前日比12.39ドル(3.57%)高の359.54ドルと最高値で引けた。
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