サウジアラムコ、IPO計画延期との報道
・施設攻撃による企業評価への影響考慮
・7~9月期業績発表後に延期か
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが新規株式公開(IPO)の手続き開始を延期したことが18日までに明らかになった。7~9月期の業績発表まで数週間遅らせるという。海外メディアが関係者の話として伝えた。
原油相場安や世界的な景気減速に加え、9月中旬に同社最大の石油施設が無人機とミサイルにより攻撃され原油生産能力が半減したことで投資家の間で評価に対する懸念が浮上。攻撃の7~9月期業績への影響を投資家に明確に示すことでこうした懸念を払拭したい意向という。
アラムコはサウジの証券取引所「タダウル」でのIPOに向けた手続きを20日に開始し、25日にIPOの目論見書を公表すると予想されていた。
アラムコはIPO計画の詳細を公表していないが、上場に伴う資金調達規模は最大200億ドルと、14年に中国のアリババ・グループ・ホールディングが記録した250億ドルに匹敵する過去最大規模が見込まれている。アラムコの企業価値は2兆ドル前後とみられる。
アラムコが7~9月期業績をいつ発表するかは明らかでない。
アラムコ、東京上場も
一方、アラムコはサウジ国内でIPOを実施した後、国外取引所に上場する方針と伝えられている。
当初は株式全体の1%をサウジ国内、4%を海外で上場する計画だったが、現時点で国内上場分の割合を最大3%に引き上げる方針とされている。前述のように、海外投資家の間で高まりつつある懸念を考慮した結果とみられる。
ニューヨークやロンドン、香港などが海外上場の有力候補地とされ、東京は選択から外れたとみられていた。しかし、英国による欧州連合(EU)離脱や香港のデモを巡る混乱を受け、東京は候補地に返り咲いている。
海外上場は20年か21年になるもようだ。
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