リプロセルがストップ高、阪大のiPS心筋細胞シート初移植を好感
・出来高はジャスダック2位
・タカラバイオも大幅高
28日の株式市場でジャスダック上場で培養液などを開発する東大・京大発の創薬ベンチャー、リプロセル<4978>がストップ高で引けた。大阪大学がiPS細胞から作った心臓の筋肉細胞のシートを重症心不全患者に移植する世界初の治療を実施したと発表したことが材料視されたもよう。27日もiPS細胞関連の報道で買われており、買い手掛かりが続いた。
終値は前日比80円(32.26%)高の328円。午前中に値幅制限の上限(ストップ高)まで買い進まれて年初来高値を更新。同水準で引けを迎えた。出来高はジャスダック上場銘柄位で2位。
リプロセルは27日、今春にも再生医療用のiPS細胞の製造受託サービスを製薬会社向けに同社が開始すると日本経済新聞が伝えたことで、株価が一時、前週末比60円高まで上昇した。それによると、日米欧の各地域の当局の規制に則って細胞を採取してiPS細胞を作るという。
リプロセルは同日、日経新聞に記事の掲載があったと自社ウェブサイトで言及。ただ、同社からのリリースはない。
大阪大の発表は、27日の取引終了後に伝わった。これを受け、28日は朝方から買いが売りを上回った。
大阪大によると、同大学病院で1月に血管が詰まって心臓の一部が壊死する虚血性心筋症の患者の心臓表面にシート3枚を移植した。経過は順調で、この患者は27日に一般病室へ移ったという。大阪大は安全性や有効性を調べる治験で3年間に計10人の患者にシートの移植を行い、5年以内の実用化を目指すとしている。
再生医療研究用試薬などを手掛けるタカラバイオ<4974>も、大阪大の心筋細胞シート移植の話題に反応して大幅に反発した。
タカラバイオの終値は116円(5.54%)高の2211円。
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