リプロセルが反落 臨床用iPS細胞の作製サービス開始発表も買い続かず
・再生医療製品の製造にも使用可能
・出来高、ジャスダック首位
31日の株式市場でジャスダック上場のリプロセル<4978>が大幅に反落した。再生医療向けに臨床用iPS細胞の作製サービスを始めると30日に発表。これを受けて朝方に大幅高となったが、買いが続かなかった。
リプロセルの終値は前日比29円(7.32%)安の367円。朝方に9.6%高の434円まで上昇する場面があったが、午後には一時、9.6%安の358円まで下落。振れ幅の大きな1日だった。出来高はジャスダックでトップ。
リプロセルは30日の取引終了後、前述の作製サービスの開始を発表した。このサービスで作製される臨床用iPS細胞は、臨床応用および商業利用可能なインフォームドコンセントを取得しており、研究や臨床試験だけでなく、製造販売承認取得後の再生医療製品の製造にも使用できる。
今後、国内や米国、欧州などのiPS細胞の再生医療を手がける製薬企業、バイオベンチャー、大学等の公的研究機関を対象に、同サービスを幅広く展開するという。
同社は従来、研究用iPS細胞の作製サービスを行っており、この技術や経験を活かすという。
新型コロナ用ワクチン
リプロセルは前日はストップ高で終えていた。新型コロナウイルス用ワクチンの開発を目指す国際的研究コンソーシアムへの参加を場中に発表し、これを好感した買いに押し上げられた。
米国、およびベルギーの企業と開発するワクチンは、医療従事者や感染者の家族など感染リスクの高い人々を初期のターゲットにするという。
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