石川製作所に売り、北朝鮮が韓国への軍事計画を保留
・豊和工業や細谷火工も下げる
・宣伝放送用の拡声機も撤去
24日後場の東京株式市場で石川製作所<6208>など防衛関連銘柄が大幅に下げている。北朝鮮が韓国への軍事計画を保留すると伝わり、朝鮮半島の緊張がいったん緩む可能性があるとの見方から売りが優勢となっている。
午後零時47分現在、石川製作所は前日比99円(5.47%)安の1712円で推移している。
豊和工業<6203>とジャスダック上場の細谷火工<4274>も売られている。それぞれ54円(6.26%)安の808円、107円(8.97%)安の1086円で取引されている。
24日付の朝鮮労働党の機関紙は、23日に金正恩党委員長が出席して党の中央軍事委員会の予備会議が開かれ、朝鮮人民軍が提起した韓国に対する軍事計画を保留したと報じた。理由は明らかにしていない。
朝鮮中央通信も同様の報道をしている。
北朝鮮は、韓国の脱北者団体が5月に金委員長を批判するビラを飛ばしたことに反発。朝鮮人民軍が今月17日、南西部・開城への軍部隊展開や韓国側に向けてビラを散布するための前線地域の開放など、対抗措置として4つの軍事計画を明らかにしていた。
韓国軍の関係者によると、北朝鮮は軍事境界線近くに再度設置した宣伝放送用の拡声機も撤去しているもよう。
朝鮮人民軍が17日に軍事計画を提起した後、石川製作所は急伸し、18日に1967円の高値を付けた。16日終値から18日高値までの上昇率は17%超におよんだ。
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