アンジェスが大幅安 J&Jがワクチン供給で日本と協議
米J&Jが開発中のコロナワクチンの供給で日本と協議していることが伝わった。東京株式市場ではアンジェスなどワクチン銘柄が下落している。
米製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ>が開発中の新型コロナウイルスワクチンの供給を巡り、日本などと協議していることが伝わった。17日の東京株式市場ではアンジェス<4563>などコロナワクチン銘柄が下落している。
J&Jは米国時間16日、開発中のコロナワクチンの最終段階の臨床試験を9月に前倒しすると発表した。当初は2021年前半を想定していた。同社は21年末までに10億本の供給を見込んでいる。
過去に前例のない需要の発生が見込まれるなか、J&Jはワクチンの供給量を判断するための協議を行っている。
同社は資金拠出を受けた米国に優先的に割り当てることで合意しているとされ、そのほかに日本政府や欧州連合(EU)、米ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団とも配分について協議しているという。
16日の米株市場でJ&Jは前日比0.99ドル(0.67%)高の149.25ドルで引けた。
同日発表した20年4~6月期決算は特殊要因を除いた1株あたり利益が1.67ドルとなり、市場予想の1.49ドル上回った。
また、コロナによる打撃は従来の予想ほどではないとして20年12月期の通期業績見通しを上方修正した。
アンジェスが2カ月ぶり安値
日本のコロナワクチン銘柄は総じて安い。代表的銘柄のアンジェス<4563>は午前11時15分現在、前日比76円(4.68%)安の1547円で推移している。
一時、8.13%安の1491円まで売られ、約2カ月ぶりに1500円の節目を割り込んだ。
アンジェスは6月30日にコロナワクチンの治験を開始した。株価は治験を前に同月26日に2492円の年初来高値を付けている。
大阪大学と共同でワクチン開発を進めるアンジェスは年内に20万人分を供給する方針。また21年3月までに100万人分生産する体制を整えるとも一部で伝えられている。
治験支援大手のアイロムグループ<2372>は前日比7円(0.3%)高の2310円。
前日終値を挟み一進一退となっており、一時1.22%安の2275円まで下げていた。
アイロムの全額出資子会社IDファーマは現在、コロナワクチンの非臨床試験を進めている。
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