ファイザーとJ&Jがワクチン開発で進展 アンジェスも
米ファイザーは20日、コロナワクチンについて10月にも当局に緊急使用許可の審査を申請する可能性があると明らかにした。今週はJ&Jやアンジェスも開発計画の進展を発表している。
米製薬大手のファイザー<PFE>は20日、ドイツの製薬ベンチャーのビオンテックと開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、順調に進んでおり10月にも米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可の審査を申請する可能性があると明らかにした。
ファイザーのワクチンは3万人を対象にした第2/3相臨床試験の段階にある。現在、第1相試験のデータ分析を行っており、20日に査読前の研究結果ウェブサイトにデータを掲載した。
ファイザーは年内に最大1億本、2021年末までに約13億本のワクチンの供給を見込んでいる。
また、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ>は20日、同社が開発するコロナワクチンの第3相試験に最大6万人が参加する予定だと明らかにした。
J&Jはこの大規模な第3相試験を9月に始める計画。治験は米国やブラジル、南アフリカ、フィリピンなど9カ国で実施する。同社は21年末までに10億本の供給を見込んでいる。
なお、FDAはコロナワクチン諮問委会合を10月22日に開催する計画であると明らかにしている。
アンジェス、第1/2相臨床試験の接種が完了
国内では今週、創薬ベンチャーのアンジェス<4563>が大阪大学との共同開発によるコロナワクチンについて、大阪市立大学医学部附属病院で実施している第1/2相臨床試験の接種が完了したと発表した。
アンジェスが18日に明らかにしたところによると、今後は当初の計画通りに接種間隔、および接種回数等を検討する別の第1/2相試験を実施する予定。試験詳細は追って報告するという。また、すべての第1/2相試験の接種が完了した後、経過観察の上で初期データとしての試験結果を20年第4四半期に公表する予定とした。
アンジェスと阪大は、ワクチンの年度内の実用化を目指している。
ワクチンの開発状況に関する発表を受け、20日の米株市場でファイザーは前日比1.18%高、J&Jは0.68%高で引けた。
アンジェスは東京株式市場で18日に一時1661円まで買われ、7月16日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。21日の終値は前日比38円(2.42%)安の1532円。
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