ジャムコが続落、国交省が行政処分 航空機内装で不正
・検査確認印の不正流用と無資格検査
・3月にも製造工程で検査不正
21日前場の東京株式市場で航空機用内装品メーカーのジャムコ<7408>が続落。同社は20日、航空機内装品不正で国土交通省東京航空局から航空法に基づき業務改善命令を受けた。
前場終値は前日比8円（0.53％）安の1493円。5日続落となった。20日は一時1465円まで下げ、年初来安値を更新した。
国交省によると、航空機の機内食カートなどの製品検査の確認印の不正流用と無資格検査があった。
確認印の不正流用については、部品生産委託先15社の印鑑を複製して使用していた。委託先から届く製品についている伝票の誤記入や記入漏れをジャムコが印鑑で修正していたという。2005年～19年5月まで続いた。
一方、無資格検査は訓練生が上司に代わり完成品を検査していた。15年8～9月の11日間で1190件の不正が確認されたという。
同局はジャムコに対し、不適切な検査が確認された出荷品の安全性の検証を行い、問題の要因の分析、再発防止策を講じて報告するよう指示した。
ジャムコは今年3月にも航空機用シートなどの製造工程の検査に不正があったことが明らかになっている。
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