国際帝石など石油株急伸、サウジ施設攻撃で原油高騰
・業種別値上がり率、鉱業首位
・NY原油、一時4カ月ぶり高値
17日後場の東京株式市場でINPEX<1605>など石油関連銘柄が大幅高。14日のサウジアラビア石油施設への攻撃を受け、原油相場が高騰していることが背景にある。
午後2時1分現在、国際帝石は前週末比98円(9.76%)高の1102.5円で推移している。
石油資源開発<1662>は257円(9.3%)高の3020円。一時、3085円まで買われ年初来高値を更新した。
コスモエネルギーホールディングス<5021>は203円(9.35%)高の2374円で取引されている。
東証33業種中、鉱業と石油・石炭製品は値上がり率でそれぞれ1位と2位となっている。
NY原油15%高
16日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は急反発。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月限は前週末比8.05ドル(14.7%)高の1バレル=62.90ドルで取引を終えた。上昇率は2008年12月以来の大きさだった。一時63.38ドルまで上昇し、期近物として5月21日以来ほぼ4カ月ぶりの高値で取引された。
WTIは時間外取引で通常取引終値をを幾分下回る水準で取引されている。
サウジ国営石油会社サウジアラムコの石油施設への無人機による攻撃で、同国産油量の約半分、また世界の石油供給量の5%超にあたる日量570万バレルの生産が停止した。市場では原油供給に対する不安や中東情勢の緊迫化への懸念が強い。
WTI10月限 60分足チャート(出所: IG証券)
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