Zoomが急伸、JPモルガンが目標株価上げ コロナ拡大でビデオ会議に恩恵
・投資判断は「オーバーウエート」継続
・11月~1月期業績予想上回る
5日の米株式市場でビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(Zoom)<ZM>が急伸し、一時上場来高値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大への対策として企業のビデオ会議の普及が加速するとの見方が広がるなか、一部のアナリストが目標株価を引き上げた。
終値は8.20ドル(7.02%高)の125.00ドル。一時、11.16%高の129.83ドルまで買われ、上場来高値を更新した。
JPモルガンは5日付のリサーチノートで、Zoomがアジアのユーザーに対し、コロナウイルス対策を支援するべく無料アプリの制限時間を廃止したことについて、戦略的に意味を成すものだと評価。長期的により良好な浸透をもたらすだろうと分析した。
JPモルガンは目標株価を125ドルから150ドルに引き上げた。また、「オーバーウエート」の投資判断を継続した。
グッゲンハイム証券の4日付のノートで、移動の減少やテレワークが支援になるとし、目標株価を90ドルから135ドルに上げた。投資判断は「買い」を継続した。
スタイフェルは、コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に、Zoomは業界で最も高い水準の成長率を叩き出すことがこれまで以上に可能になるだろうと予想。一方、Zoom株のバリュエーションは引き続き高い水準にあるとして「ホールド」の投資判断を継続した。
年初来上昇率は83%超となった。特に中国でコロナウイルスの感染拡大が深刻な問題になった1月下旬以降に上げ足を速めた。
好決算
4日の取引終了後にZoomが発表した2019年11月~20年1月期決算が市場予想を上回ったことも5日の株価上昇に寄与した。
同期の売上高は前年同期比78%増の1億8825万ドルで、純利益は13倍の1531万ドル。いずれも市場予想を上回った。
21年1月期の売上高ガイダンスは前期比45~47%増の9億500万~9億1500万ドル。ファクトセットがまとめた市場予想の8億6950万ドルを上回った。
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