マスク素材の川本産業が急伸、医療関連品の国産化推進で
・中京医薬品やアゼアスも高い
・安全保障新戦略に国産化盛り込む見通し
12日の東京株式市場で2部上場の川本産業<3604>が大幅高。前日比で2桁の上昇率となった。新型コロナウイルスの感染拡大が広がるなか、海外依存度の高い医療関連品の国産化を進める方針を政府が打ち出したことが背景にある。
医療機関向けガーゼを生産する川本産業の終値は前日比188円(13.72%)高の1558円。一時14.6%高の1570円まで買われた。
川本産業は、中国で新型コロナの感染が広がっていた2月3日に4000円まで買われ、年初来高値を更新した。しかし早々に物色は一巡し、3月13日に956円まで下落していた。
日本はマスク素材の大半を中国などの海外に依存している。
防護服などを製造・販売する2部上場のアゼアス<3161>は14円(1.54%)高の922円で引けた。日本は全身防護服のほぼすべてを米国や中国などから輸入している。
ジャスダック上場で消毒剤を生産する中京医薬品<4558>の終値は21円(5%)高の441円。
医療用電子機器を製造・販売するフクダ電子<6960>は80円(1.05%)高の7730円で取引を終えた。
各国が輸出制限による囲い込みを行うなか、マスクや防護服、人工呼吸器を含む医療機器などの調達に支障が生じていた。
政府は4月に設置した国家安全保障局経済班が取りまとめる経済安全保障の新戦略にこれらの製品の国産化の推進を盛り込む見通し。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。