マツダ、21年3月期は無配に 最終は赤字転落へ
マツダは21年3月期の配当予想を無配に修正。今期の業績動向やコロナの影響による財務リスクへの備えなどを勘案した結果という。前期は35円だった。
マツダ<7261>は7月31日、2021年3月期の配当予想を無配に修正した。今期の業績動向や今後の新型コロナウイルス感染症の影響による財務リスクへの備えなどを総合的に勘案した結果という。期初時点では未定としていた。前期は35円だった。
また、未定としていた今期の連結最終損益については900億円の赤字(前期は121億円の黒字)を見込む。コロナの影響は不透明な状況だが、自動車需要が徐々に回復することを前提に算定したという。
経常損益は340億円の赤字(同530億円の黒字)、営業損益は400億円の赤字(同436億円の黒字)、売上高は前期比16.9%減の2兆8500億円を見込む。
為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=120円を想定している。
中国で販売好調
21年3月期のグローバル販売台数は前期比8.4%減の130万台とした。7~9月期以降に市場が徐々に回復し、21年1~3月期には前年を上回るとの見通しを前提にしている。
地域別では中国が23%増の26.1万台となり、販売活動をけん引すると見込んでいる。一方、日本は同9%減の18.4万台、北米が同3%減の38.3万台、欧州が同26%減の19.6万台となる見通し。
4~6月期は過去最大の赤字
マツダはあわせて20年4~6月期の連結決算を発表。最終損益は666億円の赤字(前年同期は52億円の黒字)だった。赤字幅は4~6月期として過去最大。
売上高は55.6%減の3766億円。コロナの影響で内外の販売が大きく落ち込んだ。
4~6月期のグローバル販売台数は前年同期比31%減の24.4万台だった。
地域別では、中国が13.2%増の6.1万台となったが、他地域は減少。国内は33.9%減の2.6万台、北米は18.8%減の8.1万台、欧州は58.3%減の2.8万台だった。
株は3カ月ぶり安値
マツダの株価は決算発表の翌営業日となる3日に一時565円まで下落。5月8日以来の約3カ月ぶりの安値を付けた。
4日は株式相場全体が上昇するなか、600円台を回復している。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。