日本信号など顔認証銘柄に買い 次世代改札機の実証実験始まる
・大阪メトロが来年9月まで実施
・NEC量子暗号報道でネクストウェアにも買い
11日の東京株式市場で日本信号<6741>など顔認証関連銘柄が買われた。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)が10日から顔認証を用いた次世代改札機の実証実験を開始したことで、実験に参加している同社に関心が集まった。
日本信号は前日比7円(0.5%)高の1420円。一時1.56%高の1435円まで買われ、年初来高値を付けた。
出来高も817万9500株まで膨らみ、東証1部銘柄で14位にランクした。
大阪メトロの実証実験にはほかに高見沢サイバネティックス<6424>、オムロンソーシアルソリューションズ、および東芝インフラシステムズが参加している。
ジャスダック上場の高見沢サイバネティックスは8円(0.55%)高の1461円で取引を終えた。
社員を対象にした実証実験は長堀鶴見緑地線のドーム前千代崎駅、中央線の森ノ宮駅、堺筋線の動物園前駅、御堂筋線の大国町駅の4駅で来年9月まで続く。改札機に備えつけたカメラで顔を捉え、事前登録した顔写真データと照合・承認することで改札ゲートを開閉させる。
量子暗号技術
ネクストウェア<4814>も買われた。NEC<6701>と情報通信研究機構が量子暗号技術を用いて顔認証の安全性を高めるシステムを共同開発したと日本経済新聞(電子版)が11日伝えたことが材料になった。
ジャスダック上場のネクストウェアは3円(1.15%)高の264円で引けた。報道の直後に4.6%高の273円まで買われた。ネクストウェアはNECの顔認証システムを利用した「顔認証ハンズフリー入館実証実験」を行っている。
NECは前日比10円(0.22%)安の4535円。報道を受けて下げ幅を縮小した。
また、顔認証関連銘柄ではソリトンシステムズ<3040>が97円(7.7%)高の1356円で取引を終了。一時14.85%高の1446円まで上昇し、年初来高値を更新する場面があった。
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