サンバイオ目標株価、野村が下げ 再生細胞薬の国内承認申請先送りで
・6600円から5200円に
・投資判断は「買い」継続
東証マザーズ上場の創薬ベンチャー、サンバイオ<4592>の目標株価を野村証券が16日付で引き下げた。新たな目標は5200円。サンバイオが13日、再生細胞薬「SB623」について、慢性期外傷性脳損傷(TBI)向けの国内承認申請の先送りと、住友ファーマ <4506> との北米での慢性期脳梗塞向けの共同開発解消を発表したことを受けて水準を見直した。従来は6600円としていた。
一方、投資判断は「買い(Buy)」を継続した。
サンバイオは独自に開発してきたSB623のTBIプログラムについて、2020年1月期(19年2月~20年1月)中に国内で製造販売の承認申請を行うとしていたが、これを21年1月期中に先送りした。安定供給を行うための体制強化に向けて時間をかけて準備を進めることにしたことが理由という。
慢性期脳梗塞向けについては、今後は単独で開発を継続していくと表明した。
ストップ安
サンバイオ株は16日、ストップ安水準となる前週末比700円(16.9%)安の3445円で配分された。17日も700円の値幅制限いっぱいの2745円で売り気配となっている。
一方、野村による新たな目標株価は現行の株価を依然として大きく上回る。
サンバイオ株の急落は今年2度目。昨年11月のTBI向け日米グローバルSTEMTRA試験での主要評価項目達成の発表をきっかけに急伸し、1月21日に1万2730円の上場来高値を付けた後、慢性期脳梗塞向けの臨床試験での主要評価項目未達の発表をきっかけに急落し、2月5日に2401円の年初来安値を付けた。4月19日に4780円の戻り高値を付けている。
大日本住友製薬は反発。午前10時53分現在、前日比53円(2.52%)高の2153円で推移している。
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