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国際帝石が大幅安、NY原油が50ドル割れ

・鉱業株、東証業種別値下がり率首位
・CDC、米国でのコロナ感染拡大は不可避

Source: Bloomberg

26日前場の東京株式市場でINPEX<1605>などの鉱業株が大幅に下げている。新型コロナウイルスによる肺炎の感染者数の急増で世界景気の先行きへの懸念が強まるなか、NY原油先物相場が急落し、50ドルの節目を割り込んだ。

国際帝石の前場終値は前日比34.5円(3.38%)安の985.5円。

石油資源開発<1662>は59円(2.26%)安の2546円。

石油元売り株も下落している。JXTGホールディングス<5020>は6.8円(1.46%)安の457.9円で前場を終えた。

東証33業種の業種別値下がり率で鉱業株は3.20%とトップ。

ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月限は25日、続落した。終値は前日比1.53ドル(2.97%)安の1バレル=49.90ドル。終値で50ドルを割り込むのは11日以来のこと。

新型コロナウイルスの感染者数が韓国やイタリア、イランなどでも急増。米疾病対策センター(CDC)が25日、米国での感染拡大は不可避であり、これに備えるよう呼びかけるなか、企業業績への打撃と世界景気の先行きが懸念された。

アジア時間26日の時間外取引では50ドルを幾分上回る水準で推移している。

OPEC減産の行方

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国で構成するOPECプラスが追加減産を巡り協調できるかに市場は注目している。現在の減産枠は日量170万バレル。

サウジアラビアなどのOPEC加盟国が追加減産に前向きと伝えられる一方、非加盟国の代表であるロシアはサウジほどには積極的ではないとみられている。

OPECプラスは3月6日にウィーンで次回会合を開催する予定。


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