国際帝石など石油株安い NY原油先物が7日続落
・鉱業、東証33業種で値下がり率首位
・WTI、一時2カ月ぶり安値
3日後場の東京株式市場でINPEX<1605>など石油関連銘柄が下げている。2日のニューヨーク原油先物相場が7日続落するなか、事業の採算性への警戒感や米株式市場におけるエネルギー株の大幅安が材料になっている。
午後2時19分現在、国際帝石は前日比34.3円(3.52%)安の941.3円で推移している。
石油資源開発<1662>は108(3.99%)安の2601円、出光興産<5019>は79円(2.58%)安の2981円で取引されている。
東証33業種中、鉱業は値下がり率でトップ。石油・石炭製品も7位となっている。
米原油在庫が増加
2日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の11月限が前日比0.98ドル(1.83%)安の1バレル=52.64ドルで取引を終えた。
一時、中心限月として8月上旬以来約2カ月ぶりの安値となる52.17ドルまで売られた。
1日発表の米供給管理協会(ISM)製造業統計の悪化を受けて米景気後退への警戒感が強まり、原油需要が減退するとの懸念が広がった。
また、米エネルギー情報局(EIA)が2日発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫が予想よりも増加したことも売り材料になった。
市場で投資家のリスクオフ姿勢が強まるなか、金などの安全資産が買われた一方、リスク資産に分類される原油は売りに押された。
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