出光など石油株安い、NY原油先物が時間外で下げ幅拡大
・香港緊迫でリスク資産に売り
・石油需要、近く頭打ちになるとIEA予想
13日の東京株式市場で出光興産<5019>など石油関連銘柄が安く引けた。ニューヨーク原油先物相場が通常取引で続落した後、アジア市場の時間外取引で下げ幅を拡大したことなどが売り材料になった。香港情勢の緊迫化を背景に原油を含むリスク資産が売られた。
出光の終値は前日比80円(2.45%)安の3185円。この日の安値で引けた。
コスモエネルギーホールディングス<5021>は41円(1.71%)安の2363円、INPEX<1605>は16円(1.51%)安の1046.5円で取引を終えた。
12日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月限が続落した。終値は前日比0.06ドル(0.11%)安の1バレル=56.80ドル。買いが先行したが、その後のトランプ米大統領の講演で米中貿易協議に関する新たな詳細が示されなかったことで合意への期待が後退するなか、売りが優勢となった。
時間外取引では日本時間午後に56.50ドルまで下げ幅を広げた。
需要見通し
国際エネルギー機関(IEA)が12日発表した「世界エネルギー見通し」で石油需要がいずれ停滞期に入るとの見方を示したことも相場を圧迫している。
IEAは世界の石油需要の伸びが2030年頃に横ばいになるとの見通しを示した。今後5年間は1日当たり100万バレル、率にして約1%の需要の伸びが維持されるものの、30年代には同10万バレルに鈍化する見込みという。
自動車の燃料効率の向上や電化推進の加速を受け、過去100年間続いてきた需要拡大に歯止めがかかるためと説明している。
香港情勢
香港では13日も香港島の中心部などで抗議行動が計画されており、交通機関が一部運休している。
香港当局は情勢の緊迫化を受け、すべての学校を14日に休校にすると発表した。
13日の香港株式市場でハンセン指数は反落。日本時間午後3時40分現在、前日比2%超下げて推移している。
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