出光など石油株安い、NY原油先物が急反落
・サウジ産油量、予想より早い回復との見方
・鉱業と石油、東証値下がり率の上位2位
18日の東京株式市場で出光興産<5019>など石油関連銘柄が大きく下げた。サウジアラビアの産油量の回復が予想より早まるとの見方でニューヨーク原油先物相場が急反落したことを受け、これらの銘柄に売りが集まった。
出光の終値は前日比140円(4.24%)安の3165円。この日の安値付近で引けた。
コスモエネルギーホールディングス<5021>は199円(8.44%)安の2159円、ENEOS Holdings Inc<5020>は15円(2.93%)安の497円で取引を終えた。
東証33業種中、値下がり率トップは鉱業。2位は石油・石炭製品だった。
INPEX<1605>は46.5円(4.22%)安の1055.5円で引けている。
NY原油
17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月限は前日比3.56ドル(5.66%)安の1バレル=59.34ドルで取引を終えた。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は17日の会見で、産油量は9月末までに生産施設攻撃前の水準に戻るとの見解を示した。この発言の後、10月限は一時、7%安の58.50ドルまで売られた。
原油先物相場は時間外取引でも通常取引終値を下回る展開が続いている。
前日16日は前週末比8.05ドル(14.7%)高の1バレル=62.90ドルで取引を終了。一時63.38ドルまで上昇し、期近物として5月21日以来ほぼ4カ月ぶりの高値を付けていた。
WTI10月限 60分足チャート(出所: IG証券)
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