豪ドル、対円で1週間ぶり高値 米ドル高・円安進行で
・日米金利差拡大でドル買い・円売り
・NZドルも対円で堅調
8日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で上昇し、1日以来1週間ぶりの高値を付けた。米中の対立緩和見通しや米金利上昇を背景に米ドル高・円安が進行したことが背景にある。
豪ドルの対円相場は日本時間の朝方からじりじりと上昇。午後に入り、10月2日から抵抗線になっている72.50円を試す展開となっている。
ホワイトハウスは7日、米中閣僚級協議が10日からワシントンで開催されると正式に発表した。両国の閣僚級協議は2カ月半ぶりとなる。
協議では中国が可能な部分で合意をとりまとめる構えにあると伝わり、米中対立の深刻化に対する懸念が後退した。合意が困難な部分について中国は来年交渉する工程表を作る用意があるという。
米長期金利の上昇による日米金利差の拡大や、日経平均株価の上昇もまた米ドル買い・円売りにつながった。
一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を今晩に控え、足元では積極的な売買が手控えられつつある。
ニュージーランド財政黒字
ニュージーランドドルの上昇も、豪ドル高に貢献した。ニュージーランド政府が朝方発表した2018~19年度(18年7月~19年6月)の財政黒字が75億NZドルと世界金融危機が発生した08年度以来最大の水準となった。
また、政府の純債務の対国内総生産(GDP)比は19.2%となり、1年前の19.9%から低下した。
この発表を受け、NZドルの対円相場は67円台高後半まで買われ、1日以来1週間ぶりの高値を付けた。
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