島津製作所が高い、コロナ感染検査で唾液PCR可能と厚労省通知
・症状出現から9日まで
・タカラバイオも高い
2日前場の東京株式市場で島津製作所<7701>が高い。厚生労働省が唾液を検体に使い新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査法を認めるとの通知を出した。島津は唾液にも対応が可能なPCR検査試薬を手掛ける。
午前10時4分現在、島津は前日比27円（0.91％）高の2978円で推移している。
島津は先ごろ、4月に発売した最短1時間で検査ができる試薬が、唾液でも従来の方法と同等の精度が得られると確認している。
タカラバイオ<4974>も高い。15円（0.52％）高の2910円での推移。朝方、2970円の年初来高値を付けている。
タカラバイオも島津と同様に唾液にも対応できるPCR検査試薬を開発する。
厚労省は、2日から唾液PCR検査を容認するとの通知を自治体向けに出した。国立感染症研究所がこの日、検体採取のマニュアルを改定した。
対象となるのは唾液中のウイルス量が多いとみられる発熱などの症状が出てから9日まで。厚労省は唾液PCR検査を健康保険の適用対象にする。
唾液を検体として使う検査は、検査を受ける人が医療機関に出向き、唾液を容器に出して採取する。従来の鼻の奥の粘液を綿棒で採取する方法よりも医療スタッフの感染リスクが低い。より迅速かつ簡単に検査を実施できることから、多くの人が受けられる可能性がある。
国内メディアによると、東京都は唾液によるPCR検査を本格導入する方針。
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