ファイザー株の投資判断下げ ワクチン成功の評価は織り込まれたとの見方
16日の米株式市場でファイザーが6営業日の続落。コロナワクチン開発に一早く成功したとの評価は価格に完全に織り込まれたとの見方から、一部のアナリストが投資判断を引き下げた。
16日の米株式市場で製薬大手ファイザー<PFE>が6営業日の続落。新型コロナのワクチン開発に一早く成功したとの評価は価格に完全に織り込まれたとの見方から、一部のアナリストがファイザーの投資判断を引き下げた。
ファイザーの終値は前日比0.87ドル(2.25%)安の37.84ドル。同社とドイツのビオンテックが開発したワクチンの接種が英国で始まった8日に終値ベースで年初来高値となる42.56ドルを付け、その後16日までに11%下落した。
RBCキャピタル・マーケッツは16日付のリポートで、ファイザーの投資判断を3段階中最上位の「アウトパフォーム(買い)」から真ん中の「セクターパフォーム(中立)」に引き下げた。
また、同社株は短期的にはレンジ取引が見込まれるとし、目標株価を43ドルから42ドルに小幅に引き下げた。
モデルナとの競争
ファイザーは2021年末までに最大13億回分のワクチンを世界で生産することを見込んでいる。これに対しRBCは、モデルナなど他のメーカーのワクチンの上市により今後は競争が見込まれるとし、ファイザーが21年に販売するワクチンは10億回分余りになると推測した。
また、ファイザー製ワクチンの1回分あたりの販売価格は19.50ドルで、この結果、同年のファイザーのワクチン売上高は約200億ドルになると予想した。
一方、22年以降においてワクチンの可能性が持続するかは明確ではないとも指摘。コロナ禍が収束するとともにワクチン市場は縮小し、ファイザー製ワクチンの売上高は年間数十億ドルに減少するとの予想を示した。
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