ファイザーのコロナワクチンで抗体量増加 臨床成果をネイチャー誌に発表
米ファイザーは開発を進めるコロナワクチンについて、抗体の量が接種後に増加することが確認されたとの臨床試験の初期成果をネイチャー誌に発表した。
米製薬大手ファイザー<PFE>は開発を進める新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、ウイルスに対抗する抗体の量がワクチン接種後に増加することが確認されたとの臨床試験の初期成果を英科学誌ネイチャーに発表した。
ファイザーはドイツ企業ビオンテックとウイルスの遺伝情報を使ったワクチンを共同開発している。初期段階の臨床試験は18歳から55歳の45人を対象に行われ、ワクチン接種後に血液中にウイルスを攻撃して感染を防ぐ中和抗体が増えたことが確認された。
ファイザーは先月から約3万人を対象とする第3相臨床試験に入っている。
早ければ10月に米食品医薬品局(FDA)の安全性・有効性の審査を受け、承認されれば年末までに最大1億回分、来年末までに13億回分の製造を目指すという。
米国政府は、ワクチン開発に成功した場合、少なくとも1億回分の供給を受けることでファイザーと合意している。日本政府も来年6月末までに6000万人分の供給を受けることで基本合意した。
12日の米株市場でのファイザー<PFE>の終値は前日比0.54ドル(1.43%)高の38.33ドル。この1カ月の上昇率は6%を超える。
国内はアンジェスが先頭
国内のワクチン開発の状況は、先頭を走る創薬ベンチャーのアンジェス<4563>と大阪大学のDNAワクチンが現在、第1相・第2相臨床試験の段階にある。
また、塩野義製薬<4507>とアイロムグループ<2372>もそれぞれの子会社がワクチン開発を進めている。前者は年内、後者は来年3月頃の治験開始を目指している。
13日の東京株式市場での終値はアンジェスが前日比5円(0.32%)安の1535円。
塩野義製薬は92円(1.51%)高の6202円、アイロムグループは54円(2.58%)高の2148円。
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