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テラがストップ高、新型コロナの幹細胞治療で臨床研究に着手

・値上がり率、東証全市場で一時トップ
・7月に主要データの収集完了へ

Source: Bloomberg

15日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>がストップ高。新型コロナウイルス感染症の幹細胞治療の臨床研究に着手したと発表し、注目を集めている。

テラは取引序盤に前日比80円(20.89%)高の463円ストップ高まで買われ、そのままストップ高に張り付いている。

現時点での値上がり率は東証全市場で3位。一時はトップだった。出来高も一時、全市場で上位10位に入った。

テラは4月27日、セネジェニックス・ジャパンと新型コロナ感染症に対する間葉系幹細胞を用いた治療法の共同研究契約を締結したと発表。新たなコロナ関連銘柄として注目を浴びた。

株価は12日に684円まで上昇。研究の発表前の水準の4倍以上になった。

テラは東京大学医科学研究所を発祥とするバイオベンチャー。免疫の力を使ってがんを治療する独自の技術である樹状細胞ワクチン療法を提供する。

臨床研究

テラは先月締結したセネジェニックスとの共同研究契約に基づく臨床研究を14日にメキシコで開始したと明らかにした。

メキシコ政府のコロナ感染症専門病院を含む3施設で、新型コロナに感染した中程度から重症の肺炎患者に臍帯由来間葉系幹細胞を用いて治療を行う。

この臨床研究の主要評価項目は安全性と有効性で、目標症例数は50例。また、標準治療を行う比較対象群は25例を設定する。7月に主要なデータの収集が完了する予定という。

テラは先月の発表で、20年度中に50症例すべての治療を終えて治療効果について解析するとし、さらにこの共同研究の成果に基づき、新薬の薬事承認を目指すとしている。

遺伝子や細胞などを用いた先端医療支援を手掛けるセネジェニックスは、テラの株式を122万8000株保有する。


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