豪ドル・円堅調、中国製造業PMIを好感
・中国PMI予想上回る、統計局・財新ともに
・豪中銀理事会控え様子見ムード
30日午前の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が堅調に推移している。9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことが背景にある。ただ、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の理事会を翌日に控え、市場では引き続き様子見ムードが強い。
日本時間の朝方、米ドルの対円相場が米中閣僚級協議の再開への期待などで買われるなか、豪ドルの対円相場は73円の節目を上回る水準で推移した。しかし、午前10時前にドル・円が高値を離れると、豪ドル・円も72.90円付近まで軟化した。
その後、午前10時に発表となった中国国家統計局の9月の中国製造業PMIが市場予想を上回ると、豪ドル・円は73円を再度うかがう展開に。さらに午前10時45分発表の財新/マークイットによる同月の中国製造業PMIも同様に予想を上回ると、73.10円付近まで強含んだ。
中国統計局と財新のPMI
中国国家統計局と中国物流購入連合会(CFLP)が発表した9月の中国製造業PMIは前月比0.3ポイント上昇の49.8だった。2カ月ぶりに前月から改善し、市場予想の49.5を上回った。ただ好不況の境目となる50は5カ月連続で下回った。
同時発表の9月の非製造業PMIは前月から0.1ポイント低下の53.7だった。前月からの悪化は2カ月ぶり。市場予想は54.2だった。
また、財新/マークイットが発表した9月の中国製造業PMIは51.4。市場予想の50.2を上回った。
豪中銀理事会
市場では10月1日の豪中銀理事会を前に様子見ムードが強く、良好な内容となった中国経済指標の発表後も上昇は小幅にとどまった。
豪中銀は今月3日の会合で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1%に据え置いた。ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)など豪銀大手は、中銀が次回理事会で0.25%の利下げを決定すると予想している。
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