新型肺炎株―PSSが急伸、遺伝子検査装置でコロナ検出 アンジェス再浮上
・タカラバイオは年初来安値
・ウェブ会議のブイキューブ反発
10日前場の株式市場で相場全体の流れに逆行する格好でマザーズ上場のプレシジョン・システム・サイエンス(PSS)<7707>が急伸している。遺伝子検査装置を新型コロナウイルス検出装置として販売するとの報道が材料視されたもよう。バイオベンチャーのアンジェス<4563>は再浮上した。
午前10時42分現在、前日比43円(10.62%)高の448円で推移している。
日刊工業新聞は10日付でPSSが遺伝子検査装置の高い汎用性を活用し、欧州の販売代理店を通して自社ブランド製品として販売を始めたと伝えた。日本では早期に医療機器としての認可取得を目指し、空港や保健所、病院などへの導入を目指すという。
ウイルス検出はPCR(DNAポリメラーゼ連鎖反応)法で行う。同装置は検体に磁性体を付着させ、試薬が入ったカートリッジ間の移動を磁石で制御する技術を搭載している。このため、人手を介さず検査関係者の安全を確保できるという。
1台で2時間に8サンプルの処理が可能な同装置は1台約500万円。
アンジェス
アンジェスは35円(6.58%)高の567円で取引されている。出来高はマザーズでトップ。
アンジェスは5日に大阪大学と共同で新型コロナウイルスへの感染を防ぐワクチンの開発に着手したと発表したことで注目を集めた。前週末まで2日連続のストップ高となったが、9日は利益確定の動きが強まり、一時ストップ安の507円を付けていた。
一方、アンジェスが開発するワクチンを製造するタカラバイオ<4974>は続落している。
朝方に年初来安値となる1650円まで売られたが、その後、下げ幅を縮小。現時点の株価は51円(2.76%)安の1797円。
ブイキューブ
ウェブ会議などを提供するブイキューブ<3681>は急反発している。
ブイキューブは東京都が実施するテレワーク環境整備を支援する助成金に関する相談窓口を開設したことを9日発表した。助成金を活用して機材を購入した企業にウェブ会議サービスを無償提供するという。
ブイキューブは53円(7.92%)高の722円での推移。
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