ロート製薬が続伸、間葉系幹細胞に注目集まる テラも大幅高
ロート製薬が続伸。開発中の間葉系幹細胞を用いたコロナ治療薬がニュース番組で取り上げられ注目を集めた。同様に間葉系幹細胞を用いた治療薬を開発するテラも大幅高。
20日の東京株式市場でロート製薬<4527>が続伸。同社が開発している他家間葉系幹細胞を用いた新型コロナウイルスの治療薬がテレビのニュース番組で取り上げられ注目を集めた。
終値は前週末比110円(3.31%)高の3430円。後場に入り急速に上値を伸ばし、一時4.37%高の3465円まで買われた。
新型コロナ感染の重症化には、感染者の免疫細胞がウイルスと戦うために作るサイトカインが制御不能となって放出され続ける「サイトカインストーム」と呼ばれる現象が関わっているとされている。この日午前に放送されたニュース番組で、ロート製薬の新薬はこの現象の抑制が目的と伝えられた。
ロート製薬は6月23日、コロナ感染症による肺炎患者を対象とした他家間葉系幹細胞を用いた臨床試験を8月にも開始すると発表した。治験にはヒトの脂肪から培養した他家間葉系幹細胞を構成細胞とする細胞製剤「ADR‐001」を用いる。
大阪大学医学部付属病院の患者らが対象で、予定症例数は6例。治験の実施期間は20年12月までを予定。21年末までに安全性や有効性を検証し、22年以降のできるだけ早期に実用化することを目指すという。
ロート製薬によると、ADR-001は炎症性サイトカインの産生抑制をインビトロでの研究において確認するなど、感染性の炎症に対する効果を確認している。
テラは大幅続伸
ジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>は6営業日の続伸。終値は148円(9.72%)高の1671円。
テラもまた間葉系幹細胞を用いた新型コロナウイルスの治療薬を開発していることから、ロート製薬と同様に注目を集めた。
発表によると、テラは現在、セネジェニックス・ジャパンと共同でメキシコでコロナ感染症に対する治験を実施している。
テラの出来高は610万株超でジャスダック3位。
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