サンバイオが大幅続伸、SMBC日興が投資判断引き上げ
・「強気」に引き上げ
・中長期の価値への影響軽微との見方
25日前場の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、サンバイオ<4592>が大幅に続伸。SMBC日興証券による投資判断の引き上げが好感されたもよう。株価は前日、8営業日ぶりに反発した。
午前10時1分現在、前日比145円(5.86%)高の2618円で推移している。
サンバイオは13日、再生細胞薬「SB623」について慢性期外傷性脳損傷(TBI)向けの国内承認申請の1年先送りと、大日本住友製薬 <4506>との北米での慢性期脳梗塞向けの共同開発の解消を発表した。
これを受けて株価は16、17日に2日連続で値幅制限の下限(ストップ安)まで売られ、結局23日まで7営業日連続で下げる展開となった。4100円台にあった株価は、24日に一時2410円まで下げ、2月に付けた年初来安値である2401円に接近。ただ、チャート上重要なこのレベルを前に買い拾われた。
株価は割安
SMBC日興証券は24日、サンバイオの投資判断を中立の「2」から強気の「1」に引き上げた。株価が急落したことで割安水準に達したとみている。
TBI向けの国内承認申請の先送りについて、中長期の企業価値への影響は軽微との見方を示した。
SMBC日興証券はサンバイオの目標株価を従来の4700円から3300円に引き下げたが、それでも現行水準を大きく上回る。
またこれに先立つ23日、モルガン・スタンレーMUFG証券がサンバイオの投資判断を3段階で最上位の「オーバーウェート」で据え置いており、これが24日の株価反発の要因の1つになったとみられている。目標株価は6100円から6000円にわずかに引き下げた。
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