アドテストなど半導体株上昇、米SOX指数の最高値更新続く
・中国が7月にIT製品の関税引き下げへ
・SOX指数、年初来上昇率60％超
24日の東京株式市場ではアドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>などの半導体関連株が上昇した。23日の米株式市場で主要な半導体株で構成する米フィラデルフィア半導体株指数（SOX）が3営業日連続で最高値を更新したことが買い材料になった。
24日終値はアドバンテストが前日比80円（1.3％）高の6220円、SUMCOが16円（0.87％）高の1854円。
東京エレクトロン<8035>は160円（0.67％）安の2万3760円で取引を終えた。
米中両国が貿易戦争の緩和に向けて動いているとの見方が米半導体株の上昇につながっている。
中国国務院（政府）関税税則委員会は23日、冷凍豚肉など859品目の輸入品にかけている関税を来年1月1日から、また情報技術（IT）関連製品の輸入関税も7月1日から引き下げる方針を発表した。
トランプ米大統領が週末に中国との貿易協議の「第1段階」に間もなく署名するとの見方を示しており、中国側はトランプ米政権に市場を一段と開放する姿勢を印象付ける狙いがあるとみられている。
両国は13日に貿易協議で「第1段階」の合意に達したと発表している。
中国が7月に輸入関税引き下げるIT関連製品には半導体関連製品も含まれる見通し。
米半導体株
SOX指数は前日比0.18％高となり、年初来上昇率は60％を超えた。
主要な米半導体銘柄の23日終値はアドバンスト・マイクロ・デバイス（AMD）<AMD>が前週末比1.31ドル（2.97％）高の45.46ドル、インテル<INTC>が0.28ドル（0.47％）高の59.23ドル。
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