スルガ銀、商い伴い続伸 業績予想引き上げ
・通期連結純利益、前回予想から35%増
・創業家向け融資全額回収
17日前場の東京株式市場でスルガ銀行<8358>が出来高を伴い続伸している。2020年3月期通期の業績上方修正が材料視されているもよう。
午前10時37分現在、前週末比18円(4.04%)高の464円で推移している。一時、7.17%高の478円まで買われた。
出来高も膨らんでおり、現時点で東証1部銘柄で7位となっている。
スルガ銀は14日、20年3月期の連結業績予想について、連結純利益を19年11月の前回公表時に比べ35.4%増の210億円になりそうだと発表した。貸出金利息が増加し、実質与信費用が50億円減少する見通しとなったことが背景にある。
経常収益は0.8%増の1175億円を見込んでいる。
また、同行が14日、創業家ファミリー企業に対する融資金全額を回収したと発表したことも市場に好感されているもよう。
19年9月末に約433億円の融資残高があった。これで名実ともに創業家との関係解消を完了した。
シェアハウスなど投資用不動産向けの不正融資は創業家が支配する企業風土が一因であるとして、同行は創業家との関係解消を重視し、19年度中の関係解消を目指していた。
19年10月に創業家ファミリー企業が保有していた全株式を家電量販大手のノジマに譲渡することで、創業家との資本関係は解消していた。
ファミリー企業が保有していた東京・日本橋のスルガビルは三井不動産に売却されている。
同行が14日発表した19年4~12月期の連結純損益は194億5400万円の黒字だった。
一方、単体のコア業務純益は前年同期比31.3%減の290億5800万円。貸出金利息の減少などが響いた。
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