タカラバイオが年初来高値、新型コロナワクチン量産へ準備との報道
・値上がり率、東証1部首位
・年内に20万人分の供給可能に
21日前場の東京株式市場でタカラバイオ<4974>が大幅に続伸し、年初来高値を更新した。創薬ベンチャーのアンジェス<4563>、および大阪大学と共同で開発している新型コロナウイルスのワクチンについて、製造販売の承認を得た場合、年内に20万人分の供給が可能になると表明したことが伝わった。
タカラバイオの前引けは前日比271円(11.84%)高の2559円。値上がり率は東証1部でトップ。一時13.02%高の2586円まで買われた。
出来高も540万株超と、東証1部ランキングで10位につけている。
日本経済新聞(電子版)は20日、タカラバイオが新型コロナ向けワクチンの量産体制を構築すると伝えた。同社はアンジェスなどと今夏に臨床試験を開始し、今秋に厚生労働省から製造販売の承認を得た場合、量産体制を整備するという。年内だけで20万人分のワクチン供給が可能になり、飲食店の営業や消費者の外出の自粛要請の軽減につながる見通し。
親会社の宝ホールディングス<2531>も高い。29円(3.86%)高の781円で前場を終えた。
アンジェス
マザーズに上場するアンジェスも続伸し、年初来高値を更新した。前引けは90円(9.84%)高の1005円。一時11.48%高となる1020円を付けた。
アンジェスについては、動物を対象としたワクチンの非臨床試験の進捗が順調なことなどから、厚労省と協議し臨床試験を1カ月程度早める方針であることが先週伝えられている。
同社は現在、マウスやラット、サルなどの動物を対象にワクチンの抗体価産生力、有効性および安全性の確認のための非臨床試験を実施している。このプロセスを経ることで、初めて人への投与を行う臨床試験が可能になる。
ワクチン開発はアンジェス、および阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。アンジェスは阪大発の企業。
タカラバイオは滋賀県の本社工場でワクチンを生産する計画。開発にはこのほかダイセル<4202>、EPSホールディングス<4282>、ペプチド研究所が参画している。
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