テラ、コロナ治療のメキシコ薬事承認が虚偽との報道に反論 一時ストップ高
28日の株式市場でテラが一時ストップ高を付けた。新型コロナの治療法に関する薬事承認をメキシコ・イダルゴ州から取得したとの情報が虚偽との疑念があるとする一部報道への反論が材料視されたもよう。
28日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>が一時ストップ高を付けた。新型コロナウイルスの治療法に関する薬事承認をメキシコ・イダルゴ州から取得したとの情報が虚偽との疑念があるとする一部報道への反論が材料視されたもよう。
終値は前週末比146円(18.27%)高の945円。引け間際に一時、150円(18.77%)高のストップ高を付けた。
日経バイオテクONLINEは24日、『テラ、「承認はウソ」疑惑の動画で物議』との見出しで記事を掲載。細胞医薬がイダルゴ州で承認されたとの最近の発表に関して、この情報が虚偽ではないかとの疑念がくすぶっていると伝えた。
テラは28日、「プロメテウスの薬事承認取得に対する一部報道について」とのタイトルでプレスリリースを発表。イダルゴ州政府に対する薬事承認申請は州政府により公的に受理され、公的に承認されたとし、承認書の一部を掲載した。
その上で、同承認書によりイダルゴ州内の指定病院において、新型コロナに対する同社の治療法「プロメテウス」の適用が認められていると説明した。
テラの7日付のリリースによると、プロメテウスは新型コロナ感染症の重症患者に対する子宮内膜由来幹細胞を用いた細胞療法で、今月2日に薬事承認を取得した。
テラの株価は25日に5月20日以来の安値となる738円を付けていた。
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