ウーバー株にみずほなど買い推奨 米住民投票で支持勝ち取る
4日の米株式市場でウーバーが大幅高。カリフォルニア州の住民投票で、配車サービス企業の運転手を個人事業主と定める住民立法案が賛成多数で可決され、企業の負担軽減につながるとの見方が広がった。みずほなど複数の調査会社が「買い」の投資判断を継続した。
4日の米株式市場で配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ<UBER>が大幅高となった。米カリフォルニア州で3日に投開票された住民投票で、配車サービス企業の運転手を個人事業主と定める住民立法案が賛成多数で可決され、企業の負担軽減につながるとの見方が広がった。投票結果を受け、みずほセキュリティーズを含む複数の調査会社のアナリストが「買い」の投資判断を継続した。
ウーバーの終値は前日比5.22ドル(14.59%)高の40.99ドル。一時、17%超上昇した。
可決された住民立法法案「提案22」は、単発の仕事を受注する「ギグワーカー」を保護する州法「AB5」の対象からの配車サービス運転手の除外を求めるもの。AB5が1月に制定されたことで、カリフォルニア州は州内の企業にギグワーカーを福利厚生も供与する従業員として扱うよう求めていた。
ニューヨークがAB5に類似した法案を準備するなか、みずほはカリフォルニア州での住民立法案の可決はギグエコノミーの労働形態をとる企業にとって前向きな前例になるとの見方を示す。
みずほはウーバーの投資判断を「買い」、目標株価を47ドルに設定している。
エバーコアICIは、今回の勝利はより多くの地域で運転手を個人事業主として扱うことが可能であることを示唆していると指摘。リベラルな州の有権者が運転手と個人事業主として維持することを選択したことで、(配車サービス企業にとっての)リスクの拡散が有意義に抑えられたとみているとした。
エバーコアはウーバーの投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。目標株価は45ドル。
ウェドブッシュ・セキュリティーズは、もし提案22が否決されれば、カリフォルニア州の動きに他州が追随しかねないとして市場で懸念が強まっていたと指摘。ギグエコノミー企業と数千人のカリフォルニア州の運転手の将来への脅威であったAB5の問題は決着したとの見方を示した。
ウェドブッシュはウーバーの投資判断を「アウトパフォーム(買い)」、目標株価を41ドルで継続した。
7~9月期決算発表へ
ウーバーは5日、2020年7~9月期決算を発表する。4~6月期は世界各地で実施された外出制限により、売上高が前年同期比29%減と18年1~3月期以降では初めて四半期ベースで減少した。
7~9月期も前期ほどの落ち込みではないものの減収が見込まれている。
また、4~6月期は「ウーバーイーツ」など配達サービス部門の売上高が配車サービス部門を初めて逆転した。この傾向は7~9月期も続いた模様だ。
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