ユニチカが連日の大幅高、新型肺炎対策関連への物色続く
・外務省、中国全土の感染症危険情報引き上げ
・川本産業、10日連続のストップ高
31日の東京株式市場で3103-JP<3103>など新型肺炎対策関連の銘柄が大幅高となった。同日未明に世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスによる肺炎に関して緊急事態宣言を出したことで、マスクなどのヘルスケア製品の需要が増加するとの見方が広がった。
ユニチカの終値は前日比46円(11.7%)高の439円。出来高は連日で膨らみ、この日は東証1部銘柄で4位となった。
ユニチカは前日に一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。31日は高く始まった後、利益確定とみられる売りに押され、マイナス圏に沈む場面もあった。
しかし午後に入り、外務省が中国・湖北省を除く同国全土について出していたレベル1(渡航に十分注意)の感染症危険情報を、レベル2(不要不急の渡航自粛)に引き上げ、再度買いに勢いが付いた。引け際に一時、14.25%高の449円まで買われた。
総合繊維メーカーのユニチカはマスク向け素材となる不織布「コットエース」を生産する。
外務省は湖北省に対しては24日にレベル3(渡航中止勧告)を出している。
WHOの緊急事態宣言を受け、米国務省も米国人の中国全土への渡航の警戒レベルについて、4段階で最も高い「渡航中止・退避勧告」に引き上げた。
ダイトウボウ、値上がり率トップ
ヘルスケア事業を擁する繊維製品製造・販売のダイトウボウ <3202>も連日のストップ高。
終値は50円(41.32%)高の171円。これは年初来高値に相当する。
値上がり率は東証全市場で1位、出来高は1部銘柄で6位だった。
ユニチカやダイトウボウはともに出遅れ感のある新型肺炎関連銘柄。一方、ユニチカと同様にマスクなどの材料を生産する2部上場の川本産業<3604>は先駆け組の一角で、10営業日連続のストップ高となった。
川本産業の終値は700円(22.62%)高の3795円。
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