レオパレス株を英ファンドが削減 アルデシアは買い増し
・レオパレス株保有でアルデシア首位
・ファンドの保有比率、全体の4割
賃貸アパート大手レオパレス21<8848>の株式について、英資産運用会社のオデイ・アセット・マネジメントが保有比率を削減した一方、国内投資会社のアルデシアインベストメントが引き上げたことが明らかになった。
オデイは29日受付で関東財務局に大量保有の変更報告書を提出し、レオパレス株の保有比率を15.46%に14.34%に引き下げたと伝えた。報告義務発生日は26日。
オデイによるレオパレス株の大量(5%以上)保有が明らかになったのは昨年8月。昨年末までに7.21%まで保有比率を引き上げた。その後、レオパレスのアパート物件に施工不良が発覚して問題になるなか、保有株を一部売却する場面があったものの、7月19日付の報告書で16.86%に引き上げていた。
ただ、その後は削減に転じ、9月27日受付の変更報告書では保有比率を15.46%としていた。
一方、アルデシアは28日受付で提出した変更報告書で15.09%から16.10%への比率引き上げを明らかにした。報告義務発生日は21日。
28日の株取引終了以降に前述2社が提出した報告書により、レオパレス株の保有比率でこれまでトップだったオデイと2位だったアルデシアが逆転したことが明らかになった。
レノの動向
旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノは今月、共同保有者を含むレオパレス株の保有比率が10.55%から 9.46%に低下したことを報告している。
それでも大量保有報告書によると、アルデシア、オデイ、レノと関連会社が保有するレオパレス株の合計は依然として全体のほぼ4割を占める。
29日前場の東京株式市場でレオパレスは反発。午前10時22分現在、前日比3円(1.05%)高の289円で推移している。
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