新型肺炎株―ユニチャーム高い、みずほが目標株価上げ 富士フイルム反落
・ユニ・チャームの投資判断、「買い」を継続
・ダイトウボウ、値下がり率で1部トップ
26日の東京株式市場でユニ・チャーム<8113>が反発。みずほ証券による目標株価の引き上げが買い材料になった。新型コロナウイルスへの感染者数が急増に伴い、マスクなどの売上高が伸びると予想した。前日に上場来高値を更新した富士フイルムホールディングス<4901>は反落。
ユニ・チャームの終値は前日比78円(2.08%)高の3820円。一時、2.54%高の3837円まで上げる場面があった。
みずほ証券は、ユニ・チャームの目標株価を4050円から4400円に引き上げた。マスクやウエットテッシュで国内最大手の地位にあり、昨今の新型コロナウイルスへの感染者数の拡大に伴う需要増加が続いていると指摘した。
またアジア事業の成長や、原油相場安に伴う原材料価格の下落による業績への寄与を予想した。
ユニ・チャームの投資判断は「買い」を継続した。
ユニ・チャームの高原豪久社長は13日、は新型コロナウイルスの感染拡大により、通常の5倍のマスク需要が発生していると発言。これをきっかけに17日の株式市場で同社株に買いが集まり、一時4035円まで上昇し、上場来高値を更新した。
富士フイルム
富士フイルムは60円(1.08%)安の5507円で引けた。朝方にプラス圏で推移したが、世界的に株式相場が不安定になるなか、早々に利益確定の売りに押された。
前日は一時、5890円まで上昇し、上場来高値を更新した。厚生労働省が22日、新型コロナウイルスによる肺炎患者を対象に、富山化学工業(現富士フイルム富山化学)が開発した新型インフルエンザの治療薬「アビガン」を投与することを明らかにしたことが買いを呼んだ。
加藤勝信厚労相は同日、日本国内の医療機関1カ所でアビガンの投与を開始したと述べた。
一方、韓国の李儀卿・食品医薬品安全処長は25日、新型コロナウイルスの感染者治療のため、アビガンの日本からの輸入を検討していると明らかにした。
中京医薬品
これまで上昇してきた新型肺炎関連株は総じて手じまわれている。
ジャスダック上場の中京医薬品<4558>は141円(17.01%)安の688円で引けた。値下がり率は東証全市場を通じて2位。
ダイトウボウ<3202>の終値は30円(13.76%)安の188円。値下がり率は東証1部でトップだった。
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