メキシコペソが軟化、中銀の利下げ見通しで
メキシコ中銀は12日(日本時間13日早朝)に金融政策決定会合を開き、政策金利を決定する。コロナの感染拡大による経済への打撃に対応するべく、金利を0.25%引き下げて4%にするとの見方が多い。外為市場ではこれを受けてメキシコペソが軟化している。
メキシコ銀行(中央銀行)は12日(日本時間13日早朝)に金融政策決定会合を開き、政策金利を決定する。新型コロナウイルスの感染拡大による経済への打撃に対応するべく、金利を0.25%引き下げて4%にするとの見方が多い。外国為替市場ではこれを受けてメキシコペソが軟化している。
一方、メキシコのインフレ率が中銀の政策目標である2~4%を上回っていることから、中銀は金利を据え置くとの予想もある。
メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が9日発表した10月の消費者物価指数は、前年同月比4.09%上昇。19年5月以来の高水準となった。
中銀は2019年8月から前回9月24日の会合まで11会合連続で利下げを決定している。9月の会合では0.25%引き下げて4.25%とした。
外為市場でペソの対ドル相場は9日に3月以来の高値となる20ペソ付近まで上昇。その後、メキシコ中銀の利下げを見込んで軟化し、12日のアジア時間午後に20.60ペソ付近まで売られた。
INEGIが11日発表した9月の鉱工業生産指数(季節調整済み)が前月と同水準となり、8月まで3カ月続いた上昇に歯止めが掛かったこともペソ売りの材料になった。
ペソの対円相場は9日に5.2円台に乗せて3月以来の高値を付けた後、下げに転じた。12日のアジア時間午後に5.1円付近まで売られている。
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