有機合成が一時ストップ高、スガイ化学反発 新型肺炎銘柄
・有機合成、出来高3位
・ダイトウボウ4日続落
21日前場の東京株式市場で有機合成薬品工業<4531>が4営業日の続伸。一時ストップ高を付けた。新型肺炎関連銘柄の出遅れ株として引き続き買われている。一足先に物色されたダイトウボウ<3202>は4営業日の続落。
有機合成薬品工業は医薬中間体や化成品、添加物などを製造する。抗ウイルス点眼薬の原薬を手掛けており、出遅れた新型肺炎銘柄として注目を集めている。
前場終値は前日比50円(11.96%)高の468円。一時、ストップ高の80円(19.14%)高の498円まで買われた。これは昨年来高値に相当する。
商いは引き続き盛況。前場終了時点で出来高は東証1部銘柄で3位となっている。
2部上場のスガイ化学工業<4120>は大幅反発。157円高(7.33%)の2300円で前場を終えた。一時、18.81%高の2546円まで上昇した。
スガイ化学は20日に大きく下げていた。東証と日証金が信用規制に踏み切り、同日売買分から信用取引に関する臨時措置を導入したことが背景にある。
喘息薬の中間物などを製造するスガイ化学は1月29日にストップ高となった後、小幅な下落を挟みながら上昇。17日以降は3営業日連続でストップ高まで買い進まれた。物色される前に比べて株価は一時、約2倍半の水準で取引された。
ダイトウボウの前場終値は3円(1.33%)安の223円。17日に昨年来高値の314円を付けたが、物色の関心が他の銘柄に移り、下げに転じた。
ダイトウボウは抗菌毛布など繊維製品を製造・販売する。
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